アニメ『憂国のモリアーティ』の魅力を徹底解説!【ネタバレ有り】

『憂国(ゆうこく)のモリアーティ』は『ジャンプスクエア』で2016年から連載中の三好輝(みよし ひかる)さんによる漫画作品。
本作は階級制度が根付く大英帝国(イギリス)を舞台に、頭脳明晰でカリスマ性のある主人公が国を変えるために暗躍するクライム・ミステリー物語です。
原作はアーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズとなっており、構成を竹内良輔さんが担当しています。単行本はジャンプ・コミックスから現在14巻が刊行、2018年には小説化、2019年にはミュージカル化も行われています。
今回ご紹介するテレビアニメ版はProduction I.Gが制作をつとめ、2020年に第1クール、2021年に第2クールが放送されました。それではテレビアニメ『憂国のモリアーティ』のストーリーやその魅力を徹底的に解説していきます。
『憂国のモリアーティ』のストーリー
本作の舞台は産業革命によって着実に技術を進歩させ、栄華を極めた19世紀末の大英帝国。
華々しい発展を遂げた大英帝国でしたが、現実は古くから根付く「階級制度」により人口のわずか3%に満たない貴族たちが国を支配していました。
主人公のウィリアム・ジェームズ・モリアーティは特権階級の闇を打ち砕く「犯罪相談役(クライムコンサルタント)」を営む貴族。ある日、ロンドンで少年ばかりが殺害される連続殺害事件が起こり、ウィリアムは非凡な頭脳を生かして犯人がとある貴族であることを探り当てます。
ウィリアムは犯人を捕らえるだけでなく、犯人に息子を殺された仕立て屋に刃物を渡し、悲願の復讐を果たさせるのでした。
子供の頃、ウィリアムの兄・アルバートは慈善活動で訪れた孤児院である孤児の少年に出会います。少年は大人が舌を巻くほどの博識で、自然と人を惹きつけるような不思議な魅力を持っていました。
貴族付き合いの一環としてモリアーティ伯爵家には少年とその弟が養子として迎え入れられますが、アルバート以外の家族は少年たちを嫌悪し、見下していました。
アルバートはそんな家族の反応を心から軽蔑し、少年と共謀して屋敷にいる家族もろとも燃やしてしまいます。
少年はかつて存在したアルバートの実弟「ウィリアム」の名を名乗り、アルバートと弟のルイスと共に3人で生きていくことを誓い合うのでした。
『憂国のモリアーティ』の魅力
それでは、『憂国のモリアーティ』の魅力を3つお伝えしたいと思います。
シャーロック・ホームズと対立したモリアーティ教授を描く異色さ
本作はアーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作としています。
シャーロック・ホームズ側を扱う物語は数多く存在しますが、彼の宿敵であるモリアーティ教授に焦点を当てたアニメはミステリーの中でもかなり異色ですよ。
ウィリアムのカリスマ性に心惹かれる
ウィリアムは容姿端麗なのはもちろんのこと、人並外れた頭脳と独特のカリスマ性を持ち合わせています。
あくまでも犯罪でもって特権階級に立ち向かう彼の赤い瞳は純粋な「悪」そのものであり、思わず震えてしまうほど美しいですよ。
強い絆で結ばれたモリアーティ兄弟を応援したくなる
ウィリアムとルイスは実の兄弟ですが、アルバートはモリアーティ家の血を引く最後の人物です。3人は結託して屋敷を燃やし、共犯となって血の繋がりを超えた強い絆で結ばれました。
決して許される罪ではありませんが、3人のコンビネーションは抜群で見ていて応援したくなります!
いかがでしたでしょうか?ミステリー作品の中ではかなり異色の作品ですので、ぜひ観てみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました